Column「危ない会社」の見分け方
知っておきたい“前兆現象”
知らない人のない大企業が突然、まさかの倒産…。希望退職者の募集、赤字決算、ボーナスの減額など、不安要素は次々思い浮かびますが、企業の倒産を予測するポイントをまとめてみます。
倒産の兆候・上場企業編
上場企業の場合は、決算書の「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3点に注目しましょう。
「貸借対照表」では、負債の比率が80%を超えたら経営難と見られます。その場合、流動負債が多いと危険度はさらに高くなります。 「損益計算書」で経常利益の赤字が3年以上連続していれば、経営はかなり厳しいはずです。 「キャッシュフロー計算書」で営業活動キャッシュフローが赤字だと、本業の収入を借金の利息などの支出が上回ることになり、 倒産の危険度が高いと見られます。またこの場合「自己資本率」も低ければさらに注意です。
倒産の兆候・中小企業編
中小企業の場合、支払期日よりも前に営業が売掛金を回収しに来たり、単に売り上げアップを連呼するだけの営業会議が頻繁になったら用心してください。
優秀な営業マンは、業績悪化を察知すると率先して辞めていきます。
また、会社の財務状況を熟知する経理部長が辞めたときも要注意です。社長の出社時間が遅い、または行き先を告げない外出が増えた場合は、金策に走り回っている可能性が高く、さらに知人や昔の同級生などに借金を打診しはじめたり、生活が荒れてきた様子が見られたら、危険度はアップしています。
また、備品などの経費を過度にケチったり、行き過ぎた節約を強制された果てに、給与の遅配が始まったら、いよいよ倒産まで秒読み段階と思ってください。