Column経営リスクとその対策
企業経営にともなうリスク
企業経営には様々なリスクがともないます。コンプライアンスという言葉に代表される法務リスクや事業運営に直接かかわる財務リスク、さらに従業員に関わる様々なことを含む人的資源のリスクなどなど。
しかし、積極的に行動を起こそうと考えれば、何かしらの挑戦をしなければならないわけで、その結果リクスを負うことは避けられることではありません。
つまり、成長を目指し経営を行っている企業家にとって、経営リスクはついて回るものだということがいえるでしょう。
リスクとは、前進するために避けられない傷なのです。
損害保険の活用
そのように経営につきまとうリスクへの対策として有効なのが保険の活用です。損害保険は、損害や事故などの影響(人的損失、物的損失、損害賠償など)を金額に置きかえ補償してくれます。
そのため、実際に事故が起こった際、通常だと財務諸表に大きな影響をおよぼし、顧客や取引先への悪影響に繋がってしまいますが、そこに保険金が支払われることで金銭的なことだけでなく、企業評価への影響も小さく抑えることが出来るのです。
強みに隠れた落とし穴を考える
保険の対象となる経営リスクを見つけるには、企業の強みを連想し、そこにある落とし穴を考えてみます。
例えば、早くて美味いと評判のラーメン屋なら、「お客さんの回転率が高いために器の扱いが乱雑になり、あるとき、お客さんに出された器が割れてしまいケガをさせてしまうのではないか?」といったものが強みに隠れた落とし穴として考えられます。
この場合、賠償責任保険に加入していれば、ケガへのケアを迅速に行うことができ、店のイメージも損なわれません。
リスクは、前進するために避けることが出来ない傷ですが傷への処置を用意しておけば、前進する速度は格段に上がるでしょう。