Column経営計画のつくり方
ビジョンの作成
経営計画を作成するには、まず自社の「あるべき姿」である将来のビジョンを決定する必要があります。
売上高、得意先、事業内容、また社員数など、会社がどのような状態である事が望ましいかを、時間をとってゆっくりと考えます。
SWOT分析
戦略を立てるには、自社の現状を認識する事が必要です。分かっているつもりでも、主観的な見方に偏ってしまったり現場での問題を社長が認識できていなかったりするものです。
計画立案に当たっては、白紙の状態で客観的に自社の経営を分析する必要があります。
そのために役立つのが、SWOT分析といわれる経営分析法です。
SWOT分析とは、自社のおかれた経営環境を強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)、の4つの視点から分析していく方法です。
過年度分析
計画立案にあたって、過去の結果の分析が必要になってきます。主要な科目別に勘定科目を並べて時系列で、過去3~5年程度の金額とその比率の推移を見ていきます。
決算書の見直し
決算書の多くは、税金を計算する為に利益が正確に分かれば良いという主旨で作られているため、分析を行うには訂正が必要な場合が多くあります。
固定費の予測
家賃やリース費用など将来発生が予測できる費用を事業年度毎に計上していきます。
売上高の分解と予測
計画作成が行いやすいように、売上高の分解を行います。
分解には、粗利の異なる事業ごとに分類する「プロダクトミックス」と、得意先ごとに売上高を分類する「セールスミックス」の2つの方法があります。分解した売り上げを用いて売上高の予測を行います。
その方法には「戦略から予測するやり方」と「売り上げから戦略を考えるやり方」の2種類が存在します。
計画の修正
上記の手順によって作成した計画を元に、将来の自社の状態をチェックします。財務状態が良くない場合や目標を達成できない場合は、再度計画を検討し直します。