資金繰り表とは?

資金繰り表とは、簡単に言うとお金の出入りをあらわす表の事をいいます。これは、収益と費用を元に企業の損益をあらわす損益計算書とは異なります。

資金繰り表は、売上による入金や仕入れなどの支払いによる出金の事実に基づいて、企業の資金繰りをあらわすことで損益計算書では分からない実際のお金の出入りを把握できます。
これは企業の資金管理に大変役立つものです。

資金繰り表の重要性

「黒字倒産」という言葉が存在する事からも分かるように企業は幾ら赤字であっても、資金が続く限りは倒産する事はありません。

しかし、逆に資金が無くなってしまうと計算上黒字が出ていても、たちまち倒産に陥ってしまいます。このような事態を防ぐために、企業にとって「資金繰り表」はとても重要なものなのです。

資金の出入りの時期と額を把握し、計画・管理する事によって資金が底をつくという状況を未然に防ぐ事ができます。

資金繰り表の種類

資金繰り表には「実績資金繰り表」と「予定資金繰り表」の2種類があります。
実績資金繰り表とは、今までの資金繰り実績を示すもので、日ごとに現金の出入金を記入していくものです。
一方、予定資金繰り表は、損益計算書をもとに出入金の予定を見通して記入していくものです。

資金繰り表を作成し、その後の検証、財務体質の改善を繰り返し財務に強い会社づくりを進める事は、経営改善に繋がります。