Column管理者が部下の指導力を高めるには
管理者に求められる指導力とは
管理者にとってチームや組織の問題を解決するスキルはもちろんのこと、部下が最大限に自分の能力を発揮できる環境を整えることも大切な仕事です。部下の話や悩みを聞いたり、時には問題がある部下を叱咤激励したり成果を上げたときには褒めるなど、部下の指導育成は個々のパーソナリティにも深く関わるセンシティブな問題を取り扱うケースも多くあります。
部下の能力を引き出すためには、自分自身の経験から培ってきたやり方が必ずしも正しいとは言えません。部下ひとりひとりにも個性があり、仕事に対する考え方や価値観も異なることを理解しそれぞれの部下が力を発揮しやすい環境を整えることが重要です。
また頑張っていれば、必ずしも成果が上がるというわけでもありません。チームのメンバーがそれぞれ何をすべきか、自ら考えて行動し、問題があれば同僚やリーダーと問題を共有できるような職場を作ればチーム全体の総合力やパフォーマンスも向上していきます。
信頼関係を築き指導力を高める
管理者が個々のメンバーとの信頼関係を築くことは簡単なことではありません。何から始めたらよいのかわからない人も多いことでしょう。最初から無理にコミュニケーションをとろうとするのではなく、日頃の業務のなかで気軽に挨拶や声かけをするだけでもチームの雰囲気はかなり変わってきます。
チーム内で価値観を共有することはとても大切です。何のために仕事をするか、目標達成のために何をすべきかといったテーマについてチームで問題を共有し、解決のための方向感をあわせることで仕事の進め方も変わってきます。時にはミーティングをして議論をしたり、面談する時間を作って互いに知恵を出し合うことで信頼関係も出来上がりチーム全体の能力を発揮できるようになるでしょう。