Column管理職のコーチング力の高め方
コーチングとは
コーチング(coaching)は、人材開発の技法の一つです。それは対話を通して相手の自己実現や目標達成を図る技術です。相手の話をよく聴き(傾聴)、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すコミュニケーション技法です。
コーチングの基本
コーチングの基本は、四つあります。
1. モチベーション
自ら学び、自ら問題を解決する、という姿勢の基本となるものです。
2. 観察(傾聴)
個人差を前提に、個人を観察、把握、分析します。
3. コミュニケーション(質問)
非言語的なコミュニケーションも含め、コーチングを行う上での基本です。
4. 考える力(承認)
自分で考えて自分で問題を解決する力をつけさせることが、コーチングの最終的なゴールです。
コーチングは管理職が部下の教育をする上でも有意義
人は自分の話を聞いてもらえないと不安になります。それが続くと孤立感を強め、行動も止まってしまうことがあります。逆に自分の話をちゃんと聞いてもらっていると、安心感が高まります。そうすると自由に物事を考え、自発的に行動出来るようになります。管理職は、話の途中で口を挾まずに、最後まで部下の話をちゃんと聞く必要があります。そうすれば、部下の動機づけを効果的に高め、相手の自発性や行動を引き出すことが出来ます。
人間は話をしているうちに、話しを始めた時には考えていなかったような解決策やアイディアを思いついたりします。人間は他者と話をしている場合、自分でも自分の話も聞いています。自分で自分の話に耳を傾けるという作業を通して、人間は自分の考えていることやアイディアに気づくことが出来ます。管理職がこの作業を促すことが出来れば、部下は自分の能力を十分に発揮することが出来ます。