Column女性管理職が能力を発揮するには
管理職にはなりたくない? 働く女性のリアル
バリバリと精力的に働く女性キャリアが増えています。男女平等が叫ばれる現代日本において、女性たちのマンパワーは非常に大きなものであると目されており、更なる飛躍にも大きな期待が寄せられています。
しかしながら、いざ管理職を目指すという段になると、もう一歩を踏み出せない女性が少なくないのが現状のようです。
モデルケースがない…指針を求める女性たち
女性たちが出世を躊躇する理由の一つは、女性のリーダー像の理想形が見えない、ということがあるようです。
過去、実際に目にしたリーダーはすべて男性であったケースが多く、どのように部下を指導したら信頼を集められるのか分からない、または自分自身にもなりたいリーダー像のイメージやヴィジョンが持てず、常に不安がつきまとっているようです。モデルケースになる存在がないということは、女性が社会で活躍するための足がかりがないということになります。
リーダーにまつり上げられる女性たちの苦悩
「2020年には、管理職・総合職に就く女性を現状の3割に引き上げる」2014年現在、安倍総理大臣はそのように宣言しました。
そのため、能力の足りない女性を無理にリーダー職に押し上げる風潮が問題視されることになりました。「名ばかりリーダー」についていく部下がどれだけいるでしょうか。
突然リーダーに担ぎ出された女性たちの苦悩も色濃く、「女性の分際で」といった水面下での性差別を受け、どんな努力も報われないことに心を痛めています。女性の力を欲しているはずの社会によって、女性たちが意欲を奪われているのが現状なのです。
女性が本当に働きやすい場所を求めて
女性が真に生き生きと働ける社会とは、無理に男性と同じことをするのでなく、自分らしいあり方で働ける環境が整っている社会です。男性、女性という性別にとらわれず、自然体で個々の能力を存分に発揮できる、そんな社会の在り方が今、求められているのではないでしょうか。