Column管理職とメンバーとの世代間ギャップをどう処理するか
深刻な溝を形成する、管理職とメンバーの世代間ギャップ
管理職と一般職の世代間には、大きなギャップがあると言われています。「最近の若いやつは、これだから~」などと口にした経験はないでしょうか。もし、覚えがあるようなら要注意です。このような言葉は、若い世代の部下との溝を深くしてしまう一方だからです。部下たちとの距離を、もっと縮めたいとは思いませんか?
世代間ギャップが形成される理由
現在、管理職に就いている人々の年齢は40代後半~50代が多く、日本が活気づいていたバブル時代に青春を送った世代です。対して、部下世代の生育環境は景気が冷え込み、就職難と言われる時代でした。ですから、考え方や価値基準が異なっているのは当たり前なのです。部下が思うように動いてくれない理由の一つには、管理職の「これだけ言ったら察してくれよ」といった、無言の圧力や「以心伝心」に頼る旧来型のコミュニケーションにあります。これは、互いのコミュニケーションに対する価値観のズレから起こる、哀しきすれ違いなのです。
世代間ギャップを埋めるために必要なこと
では、この世代間のギャップを埋めるためには、どうすれば良いのでしょう。その答えは「相手に共感すること」ではないでしょうか。自分だったらできるから、説明しなくても大丈夫!ではなく、「もしかしたら分からない部分があるかもしれないからもう一度しっかり説明してやろう」と考えて行動すれば、おそらく今までよりもスムーズに業務が進行していくでしょう。「おれの考え方を理解しろ!」という押し付けや思い込みを捨て、お互いの考え方をオープンにすることで、世代間のギャップと溝は確実に埋まっていくはずです。
仕事の指示は、仔細にわたって説明しよう
部下のメンバーにやってほしいことがある場合には、どのように業務を遂行するか、細部まで綿密に指示することが必要です。「こんなことも分からないのか?」と思っても、それはコミュニケーションが不十分だから理解されていないのです。メンバー個々の個性や適性を考慮しながら、あせらず地道に社員教育を行い、人間関係を構築していきましょう。