Columnゆとり世代を育てる管理職の責任とは
ゆとり世代を育てる管理職の在り方とは
現在、新入社員として入社してきているゆとり世代と呼ばれる層ですが、この世代にはある特徴的な部分があります。それは人間関係からくるプレッシャーに弱く、失敗によってひどく傷つく傾向が強いというほかに、自身の能力を深く追求するのでなく、周囲からのアドバイスやフォローを必要とするので、考える力や自発的な行動力が弱いということが挙げられます。
一昔前の世代であれば、先輩の技術を盗んで仕事を覚える、仕事は人から教わるものではなく自身で考えて学んでいくもの、という風習が根付いていましたが、ゆとり世代の傾向としては、まず仕事内容を一から学ばせて、得意とする分野と不得意とする分野を管理職自らが判断することが求められます。
またゆとり世代の場合、こちらの質問したことにしか回答しない、より深く仕事をするための工夫をしない、失敗を恐れるあまりにハードルの高い目標にチャレンジできない、などの特徴が全体的に見られます。これを管理職が上手くフォローしていくことが、育成の要となります。
ゆとり世代とのコミュニケーションを高める
ゆとり世代は傾向として、違う世代とのコミュニケーションが不得意ですが、これを上手く利用すると、ゆとり世代も能力を発揮します。
例えば同世代の先輩社員を交えてチームを作り、積極的にプロジェクトに参加させるということも一つの方法です。
またコミュニケーション能力に問題がある、との理由で判断するのでなく、ゆとり世代にマッチした魅力的な仕事を提案したり、その能力に特化したプロジェクトを割り当てると、高い実力を発揮する可能性があります。ゆとり世代の傾向を上手く見極めて、管理職としての対応を考えながら仕事を割り振るように工夫しましょう。