ColumnMASとコンサルティングとの違い
役割の違い
経営コンサルティングの場合、主な業務は特定の問題やテーマに対する「回答」です。
会社において発生した問題や、新しい経営戦略、新規商品開発に関して、その解決策を提示するのが主な業務になります。そのため、コンサルティングには財務が含まれず、問題解決のために必要な案件のみを取り上げます。
MASにおいては、財務を基本とした顧問先企業の経営の最適化が主な業務となります。コンサルティングと異なり、問題解決のための対策を財務の視点からアドバイスを行います。言い換えれば、財務的な経営参謀であるということです。
例えば、難しい数学の問題があるとします。自分だけでは回答できないこの問題を解く方法として、コンサルティングの場合は言うなれば「電卓」のように、その問題の正解のみを教えてくれますが、MASの場合は一緒になって問題の解き方を一から進めていきます。
MASは問題に対して速やかな回答をくれませんが、回答のための補佐をしてくれるので本人の問題解決能力を上げるには最適な方法であると言えます。
契約方式および費用の違い
コンサルティングは、基本的には「スポット契約」です。先ほどの数学の問題で言えば、ある方程式の解き方がわからない場合に「何日以内に正しい回答を寄越して欲しい」という契約を結び、契約の履行に従って報酬をその都度支払うことになります。MASの場合、言うなれば「専属の家庭教師」のような存在になるわけです。問題の解法がわからない場合にその回答の進め方を都度質問することができます。
特定の期間を定めて契約をするので、報酬も月額いくらという方式になることが多いです。コストパフォーマンスで言えば、コンサルティングの場合は解決策1つについて報酬が発生するので、割高だと言えます。MASの場合、アルバイトの人件費と同程度だと考えることができます。