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企業において、土地の購入、建物の増築、内部造作、設備、車両運搬具の購入といった固定資産の購入時に発生する処理です。
1 固定資産取得時の処理ポイント
@取得価額の算出、付随費用の処理(見積書、契約書の確認)
A事業の用に供した日での処理
B現金購入時、借入購入時での処理
C減価償却費計上額の算出
D資産の入替、売買時での処理 |
2 固定資産取得時の処理事例
事務所の電気配線、空調、冷暖房設備工事を実施、電気配線工事50万円、冷暖房工事70万円を振込にて支払。 |
処理仕訳
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
建物付属設備 |
120万円 |
普通預金 |
120万円 |
建物付属設備 |
支店設立に伴い土地を購入、建物の建設、同時に応接セット、パソコン機器購入も購入。
銀行借入で資金調達、付随費用は預金より支払。
土 地:3,000万円 建 物:5,000万円 工具器具備品:300万円
付随費用:仲介手数料(土地)150万円、登記料(土地)80万、(建物)20万 |
処理仕訳
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
土地 |
3,000万円 |
長期借入金 |
3,000万円 |
土地購入 |
土地 |
150万円 |
普通預金 |
150万円 |
仲介手数料 |
土地 |
80万円 |
普通預金 |
80万円 |
土地登記料 |
建物 |
5,000万円 |
長期借入金 |
5,000万円 |
建物 |
建物 |
20万円 |
普通預金 |
20万円 |
建物登記料 |
工具器具備品 |
300万円 |
普通預金 |
300万円 |
応接セット他購入 |
注:土地登記料は取得価額に算入しないことが出来ます。
車両の買替を実施、詳細は以下の通り。
@現在所有車両:期首簿価 150万円
A下取価額:100万円(新車購入分と相殺)
B新規購入車両:総額230万円(内付属備品10万円)
C頭金 30万(その他はローンを組む) |
処理仕訳
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
未収入金 |
100万円 |
車両運搬具 |
100万円 |
車両売却 |
車両売却損 |
50万円 |
車両運搬具 |
50万円 |
車両売却 |
車両運搬具 |
100万円 |
未収入金 |
100万円 |
新規購入車両 |
車両運搬具 |
30万円 |
現 金 |
30万円 |
新規購入車両 頭金 |
車両運搬具 |
100万円 |
長期借入金 |
100万円 |
車両購入借入 |
注:付属備品は取得価額に含めますので、仕訳は発生いたしません。
減価償却費計上処理(月次処理)
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
減価償却費 |
61,100円 |
減価償却累計額 |
61,100円 |
車両運搬具減価償却 |
減価償却費計上処理(決算時)
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
減価償却累計額 |
733,200円 |
車両運搬具 |
733,200円 |
減価償却費累計額振替 |
減価償却費 |
500円 |
車両運搬具 |
500円 |
車両運搬具減価償却費 |
注1:車両運搬具の耐用年数 6年、償却率(定率法) 0.319
注2:年償却額 2,300,000円×0.319=733,700円
注3:H19年4月以降 償却率が変更になっています。
H19年4月以降の取得の場合
年償却額 2,300,000円×0.417=959,100円
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