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病医院において、土地の購入、建物の増築、内部造作、医療器械、車両運搬具の購入といった固定資産の購入時に発生する処理です。
1 固定資産取得時の処理ポイント
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@ 取得価額の算出、付随費用の処理(見積書、契約書の確認)
A 事業の用に供した日での処理
B 現金購入時、借入購入時での処理
C 減価償却費計上額の算出
D 資産の入替、売買時での処理
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2 固定資産取得時の処理事例
クリニックの電気配線、空調、冷暖房設備工事を実施、電気配線工事50万円、冷暖房工事70万円を振込にて支払。 |
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
建物付属設備 | 120万円 |
普通預金 | 120万円 |
建物付属設備 |
分医院開設に伴い土地を購入、戸建の診療所を建設、同時に医療器械も購入。
銀行借入で資金調達、付随費用は預金より支払。
土 地:3,000万円 建 物:5,000万円 医療器械:1,000万円
付随費用:仲介手数料(土地)150万円、登記料(土地)80万、(建物)20万
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処理仕訳
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
土地 | 3,000万円 |
長期借入金 | 3,000万円 |
土地購入 |
土地 | 150万円 |
普通預金 | 150万円 |
仲介手数料 |
土地 | 80万円 |
普通預金 | 80万円 |
土地登記料 |
建物 | 5,000万円 |
長期借入金 | 5,000万円 |
診療所建物 |
建物 | 20万円 |
普通預金 | 20万円 |
建物登記料 |
医療器械 | 1,000万円 |
長期借入金 | 1,000万円 |
医療器械購入 |
注:土地登記料は取得価額に算入しないことが出来ます。
車両の買替を実施、詳細は以下の通り。
@ 現在所有車両:期首簿価 150万円
A 下取価額:100万円(新車購入分と相殺)
B 新規購入車両:総額230万円(内付属備品10万円)
C 頭金 30万(その他はローンを組む)
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処理仕訳
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
未収入金 | 100万円 |
車両運搬具 | 100万円 |
車両売却 |
車両売却損 | 50万円 |
車両運搬具 | 50万円 |
車両売却 |
車両運搬具 | 100万円 |
未収入金 | 100万円 |
新規購入車両 |
車両運搬具 | 30万円 |
現 金 | 30万円 |
新規購入車両 頭金 |
車両運搬具 | 100万円 |
長期借入金 | 100万円 |
車両購入借入 |
注:付属備品は取得価額に含めますので、仕訳は発生いたしません。
減価償却費計上処理(月次処理)
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
減価償却費 | 61,100円 |
減価償却累計額 | 61,100円 |
車両運搬具減価償却 |
減価償却費計上処理(決算時)
借 方 |
貸 方 |
摘 要 |
減価償却累計額 | 733,200円 |
車両運搬具 | 733,200円 |
減価償却費累計額振替 |
減価償却費 | 500円 |
車両運搬具 | 500円 |
車両運搬具減価償却費 |
注1:車両運搬具の耐用年数 6年、償却率(定率法) 0.319
注2:年償却額 2,300,000円×0.319=733,700円
注3:H19年4月以降 償却率が変更になっています。
H19年4月以降の取得の場合
年償却額 2,300,000円×0.417=959,100円
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